【温泉の専門家が解説】 なぜ温泉の成分や泉質には違いがある?

温泉の専門家(温泉シニアマイスター)でもある私が、温泉についていろいろと語らせていただきます。

温泉について「ちょっと知りたいな」と思う内容があれば、読んでいただけたらと思います。

温泉の種類は様々!

温泉の泉質を決める【療養泉】が10種類あると言うのは、これまでの記事で説明させていただきました。

【療養泉】についての記事も書かせていただきました。

温泉について詳しく知りたいという方はぜひ読んでくださいね。

温泉に泉質があるのはわかりましたが、そもそもどうして成分などの違いがでてくるのですか?

これから順番に説明しますね。

温泉の成分や泉質の違いは、なぜできるのでしょうか。

本記事を通してそれを知ることで、温泉をもっと深く理解していただけたら幸いです。

温泉の成分を決める要因の1つ【地面】

温泉が湧く場所の地面が温泉成分のカギを握る?

温泉の成分を決める要因の1つとして【地面】があります。

【地面】と言っても、正確に言うと【地下】のことです。

例えば畑で野菜を育てる際には、地面の中の栄養素が大切になってきますよね。

同じように現在地球上にある地面の中には、何万年何億年という昔からの成分が堆積していることがあります。

成分がある場所に、地下から温泉が湧けばどうなるでしょうか。

お湯に溶ける成分であれば、温泉と混ざりますよね。

温泉の成分を決める要因の2つ目【熱源】

水が温められるから温泉になる。

温泉の水分は、空から降る雨が起源になっています。

地面に染み込んだ雨水が、【熱源】を通して温められて温泉になります。

【熱源】は地熱や火山のマグマです。

地熱の場合、地球の中心部はかなりの【熱源】があります。

ある意味、マグマに近いもので温められたと言っても過言ではありません。

一般的に地面を100m掘れば、地表より3℃高くなります。

【温泉の定義】による温度は25℃以上です。

外気温が15℃だとすれば、300m~400m掘れば良いという計算になります。

もちろん、その場所に水分が必要という前提条件があります。

温泉に必要な3原則があります。
【水】【熱源】【通り道」】です。
温泉がそこにあっても、通り道がないと出てこれないからね。(笑)

【水】自体に成分が含まれていることも多いけど、【熱源】に成分が含まれていることもあります。
地面の成分が、一定の温度で溶け出すことなんてこともあるから【熱源】は必要だね。

温泉の成分を決める要因【温泉のでき方】

温泉がそこに湧くまでには長いドラマがある!


温泉の種類は、【火山を起源としたもの】と【地熱を起源としたもの】に分かれます。

一般的に、火山を起源としたものは50年サイクルで新しくなります。

地熱を起源としたものは、何万年何億年という古代の地層で温められたものもあります。

【放射能泉】【含よう素泉】などは、この地層からできるものが多いです。

他の泉質としては、【二酸化炭素泉】【炭酸水素塩泉】【塩化物泉】などもあります。

地面の成分によっては、他の泉質になることもあります。

どの泉質も地面の中の成分や水に含まれた成分などで、微妙な変化が出てきます。

変化にプラスして、火山を起源としたものは湧くまでに長い道のりを経ていることもあります。

火山から火山成分の含まれたガスが、雨水と混ざることから温泉は始まります。

混ざった水は火山の熱で当然温められます。

その時にできるのが【酸性泉】【硫黄泉】という説と、「ただの酸性の熱水」だという説があります。

酸性の熱水が地面の鉄分と混ざり、【塩化物泉】が誕生します。

この【塩化物泉】は、蒸気と分離しながら地面の割れ目から勢いよく出ることもあります。

【地獄】と呼ばれる場所です。

湯けむりが立ち昇る場所は、【地獄】と呼ばれることもあります。



【地獄】に降った雨と蒸気が混ざると、【二酸化炭素泉】【炭酸水素塩泉】【硫酸塩泉】などが出来上がります。

蒸気が出尽くした後の【塩化物泉】や、温度が高いまま成分だけが薄くなった【単純温泉】などもできあがります。

これらの流れは必ずということはなく、地面の状況や火山の勢いなど周辺環境によっても左右されることがあり、温泉というものが自然の産物であることが理解できます。

泉質名は同じなのに!
湧く場所によって温泉の成分は全く違う


温泉の泉質名がつく【療養泉】は、全部で10種類です。

しかし、1つの泉質だけの温泉もあれば、複数の泉質をもつ温泉もあります。

さらに地面の中の成分によって、多種多様の泉質ができあがります。

例えば【塩化物泉】があったとします。
道を挟んで2種類の地面があり、一方がナトリウム成分を含んでおりもう一方がマグネシウム成分を含んでいた場合、どのような泉質名になるかお分かりですよね。

なるほど。
【ナトリウムー塩化物泉】と【マグネシウムー塩化物泉】になるのですね。

大正解!
今度温泉に行く機会があれば、【温泉成分分析書】とにらめっこしてみるのも面白いですよ。
この成分はどこから来たのだろうなんて考えると、ますます深みにハマります。(笑)

本記事をここまで読んでいただき、ありがとうございました。

知識を深めることで、皆様の温泉ライフが少しでも楽しくなればうれしいです。

また次回の【温泉記事】でお会いしましょう。

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